出棺、最後の別れや挨拶について
出棺 別れ 喪主挨拶
葬儀・告別式が終わった後、出棺になります。
出棺は、葬儀社の人が棺を開けるので、故人との最後の別れをします。その時、祭壇に飾られている花を「別れ花」として遺体の周りに置きます。これが最後の別れの儀です。
最後の別れが終わると、棺は親族や知人の若い男性が運びます。その時、遺体の足が前になるように運びます。その後に喪主が位牌を持ち、次の人が遺影を持って続きます。
喪主の挨拶
出棺の際に行う喪主の挨拶に必ず入れるべき言葉があります。
- 一つは、会葬していただいたことへのお礼を述べることです。
- 二つ目は、故人が生前にお世話になった、お付き合いを頂いたことへの感謝の気持ちを伝えます。
- 三つ目は、これからの遺族に対して、故人の生前同様にご指導とご厚誼をお願いするという内容を入れます。
喪主になると挨拶は悩むものですが、分かりやすい言葉で思っている気持ちを伝えることが大切です。難しい内容を無理して話すのではなく、感謝の思いを込めた挨拶をすれば良いのです。
火葬場へ持っていくものと火葬の流れ
火葬をするときに持っていくものがいくつかあります。
死亡届を出した時にもらう火葬許可証もその一つです。それ以外に、位牌、遺影、場合によっては供物や供花も持って行きます。
火葬の流れは、火葬許可書を提出すると、僧侶の読経、焼香、そして火葬が始まります。火葬の間、控え室で待機します。この時、喪家が待機中にする飲食物を持参します。この飲食物は、葬儀社に頼むことも出来ます。
骨上げ
その次の流れは、骨上げです。
2人一組で骨を箸で拾うのは、故人をこの世からあの世に「橋(箸)渡し」するため。足、腕、腰、背、頭、のど仏などの順で拾う地域も。
火葬された骨を拾い上げて骨箱に入れ、白い布をかけるのが収骨です。火葬場への往復は、マイクロバスを利用しますが、その際、運転手に心づけを渡します。
後飾りをした祭壇にろうそくや線香を灯し、供物や供花を供え、故人の冥福を祈ります。こうした遺骨法要を行い、四十九日の忌明けまで安置します。
精進落としは、最近では葬儀当日、供養と僧侶や世話役の労をねぎらうために行うようになっています。喪主が挨拶をし、しばらくしたら喪主は一人ひとりの席を回りお礼を伝え、会はお開きです。これが終わると火葬の一連の流れ、儀式が終わります。
火葬場から帰宅した後にやるべきこと
火葬場から帰宅したら、まずは清めの水と塩で身体を清めます。
清めの水と塩は、それぞれ桶と小皿に入れ玄関に置いておきます。帰宅した人に、家にいる人が順番に塩を振り、ひしゃくで手に水をかけます。
持ち帰った遺骨を安置するのが後飾りと呼ばれる祭壇です。四十九日までこの後飾りの祭壇に遺骨を安置します。
後飾りの祭壇は、通常は三段で一番上に遺骨、に遺影、三段目に位牌をおきます。その手前に焼香する台を置きます。
こうして無事に遺骨を迎えをしたら、遺骨勤行を行います。後飾りの祭壇の前に遺族や親族が集まり、僧侶に読経をしてもらい、焼香します。最近の傾向としては、遠方から来る親族もいるので、この遺骨勤行の際に初七日法要を一緒に行うことが増えています。
遺骨迎えが済み、遺骨勤行の儀式を終えたら、後飾りの祭壇に始終九日まで毎日灯明を灯し、焼香をして故人の冥福を祈ります。葬儀、遺骨迎え、遺骨勤行をもって一連の儀式が一段落します。