五山送り火(ござんおくりび)
送り火を眺め悪鬼退散を願う・・・「大文字焼き」の名で全国に知られる五山送り火は、京都のお盆の最大の見所です。
盆の終わりにご先祖さまは、あの世へと帰っていきます。それを送り火で見送っていくのです。
「大文字焼き」はお盆の最後の日に、地域共同で祖先の霊を送る壮大な送り火です。
その起源は古く、室町時代から続くといわれます。発祥は諸説ありますが、弘法大師空海が、疫病退散を願い如意ケ嶽(にょういがだけ)山腹に「大」の形に護摩檀(ごまだん)を設けて行をしたことに由来するといわれます。
送り火の炎上時間は約三十分。その間は、送り火を眺めて悪鬼退散を願うのか習わしです。
五山送り火の流れ
【大文字】だいもんじ
東山の如意ケ嶽にて20時点火。「大」の字の第1面目の長さは80m、2面目160m、3画目120m。
【妙法】みょうほう
「妙」は松ヶ崎西山にて、「法」は松ヶ崎東山にて、20時05分点火。
【船形】ふながた
船形万燈龍は、西加茂、明見山(通称船山)にて20時10分に点火。
【左大文字】ひだりだいもんじ
船形と同時に、大北山にて20時15分に点火。
【鳥居形】とりいがた
最後に、北嵯峨の水尾山(曼荼羅山)にて20時20分点火。
送り火の言い伝え
古くは、燃え残りの消炭を粉末状に砕いて服用し、病封じにする習慣がありました。現在も家庭の魔除け、厄除けとして利用されています。
宮津灯籠流し(みやづとうろうながし)[京都府]
お盆の灯籠流しは、小型の灯籠に灯火をつけて川や海に流し、祖先の霊を供養する行事です。送り火の一種といわれ、宮津灯篭流しもそうです。
花火も含めた祭典として行われる地域もあり、宮津灯篭流しで開催される花火大会「宮津灯篭流し花火大会」は、祭典として人気です。1万余りの灯籠が流され、花火が空を彩ります。
東北のホカヒサマ
お盆のならわしには、仏教以外の古い信仰の名残りがうかがえるといいます。
たとえばお盆に迎える精霊を、東北ではホカヒサマといったそうですが、ホカヒというのはお供え物を入れる器のことでした。精霊のことを器の名前で呼んだことから、もしかするとさまざまな地域で精霊をお盆さまと呼ぷのも、孟蘭盆会からでなく、お供え物を入れた器、ぼにから来ているのではという説があります。生御魂(いきみたま)の慣習も、古代日本の信仰に由来するそうです。
お中元
お中元といえば、おなじみの夏の慣例ですが、もともとは中国の道教の行事でした。
年に一度、天官(てんかん)、地官(ちかん)、水官の(すいかん)三神を祀()まつる日を、1一月十五日の上元、七月十五日の中元、十月十五日の下元と定め、これを三元といいました。
そのうち中元は、地官の誕生日で、さまざまな罪がゆるされる日とされ、その後仏教行事と合わさって、中国で孟蘭盆会の慣習が生まれたとも言われます。
さらに日本に伝わり、室町時代の生き御霊(いきみたま)のならわしと時期でが重なり、贈り物をするお中元の行事になりました。
現在では、お中元の贈り物に込められる意味も「夏のご挨拶」「日頃の感謝の気持ちを伝える」など、お中元を送る意味合いは多様になっているようです。
地域によりますが、新暦でお盆を迎える関東では、七月初め~十五日頃に、月遅れで八月にお盆を迎える関西では、八月初句~十五日頃にお中元を贈ります。
近畿の地蔵盆
お地蔵さまを祀る行事で、地蔵菩薩の縁日の8月23日、24日(もとは旧暦7月24日)に、近畿地方を中心に行なわれる、地蔵盆は子どもが主役のお祭りで、お地蔵さまにお供えをし、お菓子を食べたりゲームをしたり、楽しく過ごします。
【動画】京都の千灯供養(せんとうくよう)
・再生時間35秒
動画引用先;SankeiNews
- 千灯供養(京都・化野念仏寺)
- https://www.youtube.com/watch?v=8kMqCdCaMdg
・再生時間1分13秒
動画引用先;KyodoNews
- ろうそくともし無縁仏弔う 化野念仏寺で千灯供養
- https://www.youtube.com/watch?v=DIcRPEqFmaw
京都の送り火というと、京の山々に火を灯す、八月十六日の五山の送り火が有名ですが、地蔵盆の時期に、京都の化野念仏寺では、千灯供養が行なわれます。
約八千体といわれる境内の石仏や石塔は、何百年の時の中で無縁仏となりました。その無縁仏にろうそくを灯し、供養する行事です。
【動画】八重山のアンガマ
再生時間1分42秒
動画引用先;沖縄タイムス公式動画チャンネル
- 旧盆の伝統行事 石垣島でアンガマ/li>
- https://www.youtube.com/watch?v=x2ikRKmgtxs
沖縄の八重山地方で旧盆に、アンガマという行事があります。
あの世からの使者であるウシュマイ(お爺)とンミー(お婆)が、お面をつけて、ファーマー(花子)と呼ばれる子孫を連れて、家々を訪問して回ります。
その家の仏壇にお祈りしては、ファーマーが踊り、ウシュマイとンミーが、あの世についての珍問答を繰り広げます。
三絃(さんしん)に太鼓、笛の音に念仏を唱えながら唄い踊る、陽気なお盆行事です。
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