死に水(末期の水)とは?

仏教の儀式から始まった儀式

自宅、または病院で医師が死亡を確認した際、多くの場合はその後に死に水を取る儀式が行われます。

死に水は末期の水とも呼ばれ、元々は死者をもう一度よみがえらせたいと言う願いを込めた仏教の儀式です。

しかし現在では、一部の宗教宗派を除き、死者に対する最期のはなむけとして広く普及しています。

死に水(末期の水)は、臨終の場に立ち会った親族が行うのが普通です。

方法は様々ですが、新しい筆や脱脂綿を巻いた割りばしと、真新しい水を入れた茶碗を盆に乗せ、それを一人一人回して行きます。

亡くなった本人と血縁の濃い親族から始め、希望する友人や知人がその場にいれば、一緒に死に水(末期の水)を取ってもらいます。

この時、水は無理やり口の中に入れる事のないよう注意します。

湿らせた筆の先や脱脂綿などを軽く唇にあて、表面を濡らす程度にとどめましょう。

死に水をとる事で、肉親の死に厳粛な気持ちで向き合い、その事実を受け入れる覚悟を持つ事になります。

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